PMしたいが為にBacklogWorldreCapMeetupに参加した話。
皆さんこんばんは。管理人のPaZooです。
先日、3月6日(水)に株式会社ヌーラボさんで開催された「JBUG(福岡#7)BacklogWorldreCapミートアップ」に足を運んで参りました!
今回のイベントが初ですが、非常に心熱くなる内容でした〜!
備忘録も兼ねて皆さんにご紹介していきます。
- そもそもJBUGってなに?
- Backlogとの出会い
- どんなイベントだったの?
- session1:Backlogで分かる炎上の見分け方、消し方
- session2:こんなプロジェクトはいやだ!
- session3:「田舎の木材工場で起きた奇跡」と、その後
そもそもJBUGってなに?
JBUG(ジェイバグ)は、Backlogユーザーによるコミュニティです。
Backog(バックログ)とは何なのかと言いますと、チケット駆動型システムと呼ばれるプロジェクト管理ツールのことを指します。
Backlogとの出会い
現在、仕事ではRedmine(レッドマイン)というプロジェクト管理ツールを使っています。
「じゃあRedmineで良くね?」という声も聞こえてきそうですが、これから先「自分でアプリ開発をやっていこう!」と考えた時にプロジェクト管理ツールを一つだけしか知らない場合、もしかしたら時間を無駄にしてしまうかもしれません。
それってすごく勿体無いことですよね。
常に最良のものを探してアップデートをして行きたい。そんな意識の中で出会ったのがBacklogでした。
ちなみに、Wikiを利用したりSubversionやGitとの連携もできますしガントチャートをバーンダウンチャートなどのプロジェクト管理機能も使うことが出来る本気で使えるツールなんです!
詳しくはこちらからご覧ください!
どんなイベントだったの?
さて、まずはJBUGはどんな目的でイベントを開催しているのか。そこからお話させていただきます。
JBUGはコミュニティとして活動しており、全国各地にユーザーがいます。100万人を超えるユーザーがいることから、「プロジェクト管理」や「仕事のうまい進め方」に関する知識やテクニック、ノウハウを学び合う場として発足しています。
それでは、今回はどんな講演があったのか簡単にご紹介していきます!
session1:Backlogで分かる炎上の見分け方、消し方
登壇者は藤崎優さん。
株式会社オルターブースに勤務されていますが、受託開発を行う際にその時点で出来る粒度の課題を作成しているとのこと。
受託開発となると、顧客からの要望だったりクレームだったりと様々な意見がメールで送られたり電話で入ってきたりします。
しかし、藤崎さんはプロジェクトで500近くものチケットを作成し、スケジュールを組むことで平均した作業量というのが目に見えてきます。
これが「可視化」というものですね。
可視化することで『タスクの粒度の洗い出し』や『仕事の進捗確認』などが出来ます。
更に藤崎さんは、「メールではなく、Backlogのチケットに要望やコメントを書いてください」と顧客とのコミュニケーション場としても使用していたそうです!
(※ちなみに1作業1チケットです)
メールでのやり取りではなく、チケットで管理することで顧客と共通認識を持っておくことで「言った言ってない」にならず炎上を防ぐことが出来るよ!とお話されていました。
もちろん中には想定外の問題や、発生しなかった問題もあるのですが毎週棚卸しを行いながら、顧客とのコミュニケーションを取っていく感じです。
すごいなあ、ウォーターフール的な感じ。
Backlogでわかる炎上の見分け方 消し方
— ウェブ屋のさとーさん@GTI Inc. & 01wave LLC. [案件請けられます] (@taman777) March 6, 2019
#JBUG
キャー藤崎さん!! pic.twitter.com/nCYsiMe9yn
session2:こんなプロジェクトはいやだ!
登壇者は合同会社01waveのCDO兼株式会社ジーティーアイ代表取締役である佐藤毅さん。
数々の修羅場を経験してきた佐藤さんが、「こんなプロジェクトはいやだ!」とムンクの叫びの如く阿鼻叫喚なLTでした。
どこかで耳にしたことがあるようなフレーズですが、LTを聞き進めば進むほど心の底から「うわぁ…」と思うほどに非常に激しめな現場だったことを物語っていました。
今回お話された内容についてSlideShareで掲載されておりますので、以下の資料をご覧ください!
session3:「田舎の木材工場で起きた奇跡」と、その後
登壇者は、「世界中の”むずかしい”を簡単に」という理念を掲げる株式会社diffeasy取締役CTOである西武史さん。
宮崎県にある、とある木材工場で起こった奇跡とその後のお話。
宮崎県にある、とある木材工場の社長から「iPadでシステムを作りたい」と相談された。
しかし、社員は平均年齢48歳のほぼガラケーで「iPadってなんね?」という状態からのスタートだったそうです。
ここで考えたのが「まず、何をやるべきか?」から決めていき、現場でのヒアリングと顧客側に担当者をつけて現場に寄り添った形で要求分析を行っていった。
見えてきた課題として「設計図面の管理が大変(家1軒につき500枚)、字が小さくて読めない」などが挙がり、解決策としてペーパーレス化を図ったそうです。
そうすることで、設計図面の管理も不必要となりますし拡大することで文字の可読性も上がります。
大成功ですね!!
そして、このシステム化で他にも良い影響が!
・設計者の残業時間が大幅に削減
・誰が何をやっているか進捗が分かる
・職人気質な為、技術が人に依存する形になっていたが作業が人に依存しなくなった
・技術の継承もできるようになった
これってすごいことですよね!!
しかし、西さんが意識したのは「要望がたくさんあっても一気にやらず、一番の課題に絞ること」で根本的な問題を解決していくことができたそうです。
ITのあるべき姿を体現したような、そんなお話でした。
お話の中で特に印象に残ったのは、システムを提供した後にユーザーが自分たちで工夫をして良い方向へシステムを使っていったことです。
なんとiPadを見やすくするためにスタンドを作ったり、工場内に大きなスクリーンを用意して全体に共有できるようにしたりとシステムを更に使うことで見事なまでに循環していました。
私もいつか、誰かに喜んでもらえるような、そんなシステムを作れるように頑張ります!
まとめ
今回初めての参加でしたが、熱量がものすごいイベントでした。
企業色が強いのかな、と正直不安でしたが全くそんなことはなくてどちらかといえば本当にプロジェクト管理についてのノウハウや知識を学び合えるイベントでした。
プロジェクト管理ツールを通したイベントでしたが、根本として「人to人の架け橋」なのかな、と感じました。
今後も更に期待が高まるコミュニティなので、気になったかたはぜひ一度参加してみてはいかがでしょうか?