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【感想】仕事の速度と精度を上げるために「仮説思考」を読んでみたら目から鱗だった話。

皆さんこんにちは。管理人のPaZooです。

エンジニアとして働き始めて早数年が経ちますが、仕事に向かっても時間ばかりが経過してしまい成果が思うように出ないことが多いのが悩みでした。
そんなときに出会った本が「仮説思考 BGC流問題発見・解決の発想法」です。この本を読んだ感想について簡単にまとめていきます! 

本書の要点

1. 仮説とは、情報収集の途中や分析作業以前にもつ「仮の答え」のこと。そして、仮説思考とは、情報が少ない段階から、常に問題の全体像や結論を考える思考スタイル、あるいは習慣というべきもの。

2. 仮説思考を身に付ければ、わずかな情報でも初期段階で分析することができる。

こんな人におすすめ

  • 物事を始めるときに情報を集める人
  • 失敗を恐れてしまい、完璧な答えを出したがる人
  • 分析するにも時間が足りなくなってしまう人

どんな本なの?

迅速に問題を発見・解決していくための思考法についての本です。例えばですが、あるテーマに取り組むときを考えてみてください。
まずテーマに対して網羅的に情報を集めるとなると、資料の収集に時間がかかったり情報洪水に飲まれてしまうケースがあるため、結果的に仕事で思うように成果を上げることが難しくなりがちです。
そこで、「まずは少ない情報から仮説を立てて検証するというスタンスで仕事を進めていくと素早くテーマの本質に迫ることができるようになるよ!」というのがこの本から学ぶことができます。

仮説思考を身に付けるメリット

ここで、私の失敗談をお話したいと思います。

現場である企画を提案するために、プレゼン資料を作ることになりました。
まずはあらゆる情報を集めて資料を作成しようとしたのですが、膨大な情報と分析に時間がかかってしまい結局最後まで分析できずにタイムアップしてしまいました。

今となってはいい経験でしたが、思い出してみるとかなり恥ずかしいです。
きちんと目的を決めないまま仕事に取り組んでしまったので、成果としてどのような解決策を出す必要があるのか結論を導き出せずに終わった苦い思い出です。。。

この時に、仮説思考で結論から考えれば良かったのです。
具体的に言うと、先にプレゼン資料の目的を決めて(例えば顧客を増やす等)、それの裏付けになりそうな情報を収集する。

こうすれば締め切りまでに満足のいく資料を作成することができたかもしれません。また、裏付けが取れる情報がなかった場合すぐに別の仮説を立てて検証していく時間もあったと思います。

仮説思考を身に付けることで得られるメリットは、問題を素早く捉え解決に対して仮説を立てながらスピーディーに検証を行うことで結論を出す速度が早くなることだと私は思います。

私の最強上司も「資料で何を伝えたいのか、まずはストーリーから考えて!」と言われてましたが、今思えばこの発言そのものが仮説思考だったのです。さすがだなあ。

本を読んだ感想

個人的に、とても満足いく書籍でした。
仕事の課題や問題を解決するために問題点をすべてピックアップするのではなく、答えを「仮定」することで仮説に対して検証を進めていく
これを繰り返して行くことでよりスピーディーに、より質の高い解決を実現することができます。

私自身、この本と出会うまで「網羅思考」タイプの人間だと自負していました。
まずは情報から!と情報を集めてみたのはいいけれど、問題点をすべてピックアップしていくとどの問題に対してアプローチをかけていくのか意思決定が遅くなるため成果を出すのに時間がかかりがちでした。

しかし、この本と出会ってからというもの、一つの仮説に対して検証をするために情報を集めてみたりヒアリングしたり検証を繰り返すことでブラッシュアップされていきよりスピーディーに、より生産性を向上させることができつつあると感じています。

出会ってよかった。ありがとう、仮説思考!

まとめ

実例も多く取り上げられており、実践的に使える知識を学ぶことができる「仮説思考」をご紹介させていただきました!
ちなみに、同じ著者より「論点思考」という本も出ておりましてそちらも非常にお勧めですよ!!
この投稿を機に、本が気になった方はぜひ読んでみてください!